ミッション

  世界的に木質資源の有効利用による地球環境や地域経済への貢献が認識されており、地域木材利用拡大への関心が高まっている。本研究部門では、アジア地域等における木質資源の持続的理想循環システムの構築を目的として、木材利用に関する環境・経済・社会影響評価、マーケティング、政策等の研究を行い、自然科学と社会科学の融合による木材の加工・流通・利用に関する新たな研究領域の確立を目指す。
  また、研究およびステークホルダーネットワークの形成とともに、成果の社会還元に努める。

研究プログラム

 プログラム① 木材利用の環境・経済・社会影響評価

  ・木材利用の地球環境貢献(LCA評価、HWP炭素貯蔵効果等)
  ・木材利用の地域経済貢献(産業連関分析による地域経済波及効果等)
  ・木材利用の社会貢献(合法木材関係、企業の先進事例把握等)

 プログラム② 木材および木材製品のマーケティング

  木材関連産業の構造解析(関連産業のマッピング、供給システムの再編等)
  ・新規需要分野および市場の開拓(非住宅分野、エネルギー分野の将来展望等)
  ・海外戦略に関する考察(海外市場の調査、海外生産、海外産業植林による資源調達セキュリティー)

 プログラム③ 木材利用促進に関する政策、教育、人材、消費者理解醸成

  ・木材利用政策のマッピングと評価(補助金政策、クリーンウッド法等)
  ・金融政策による木材利用促進の検討(環境配慮投資、途上国における開発金融の動向)
  ・人材育成・人材確保・学校教育・消費者理解に関する考察(木材利用教育、人材確保等)

課題解決のための研究体制とネットワーク

  産学官のネットワークを基に、研究活動を進めています。

 ■木材利用システム研究会         
   林野庁、産業界:78社、団体:7団体、個人会員:558名(2020年09月01日現在)

 ■研究協力
  ・東京大学農学生命科学研究科
  ・京都大学
  ・筑波大学
  ・名古屋大学
  ・上越教育大学
  ・森林総合研究所
  ・農林中央総合研究所
  ・ウッドソリューションネットワーク